2010年10月16日土曜日

モルディブ物語 別れ

ちょうど一週間前に俺達はそこにいた。

今頃ドーニーで・・・・



LASTNIGHT

クルーが現地の「結婚式仕様」で盛り上げてくれた。

コックのデブが身体を白く塗り、白ブリーフで笠をかぶる。

トイレットボーイがなにやら読み上げ、渡辺氏は間もなく来る「結婚」の儀を受け、指輪を貰った。

宴会は深夜まで続き、カラオケモードからのチャンピオン1~6

渡辺氏のLET  IT BE が消されると トシヤのパンチがマサタケに命中!

反撃のマサタケに歌う 「たちあがーれー もう一度その足でぇ~」


宴会場でブルーのマットを敷き、ほぼ「ケンカ」のアトラクションに酒が進む。


このままどこかとーくゥ~ という感じだが、誰も言わない。


いつか 記憶が途絶え俺は「鍵をかい」寝た。



朝起きるとあごなしがデッキで寝ていた。

「途中で雨降ってどさむいす」 
「まじで?よかったじゃん」・・・


いよいよ帰国が迫ってきた俺たちはマーレの町に上陸した。

思い思いの「買い物」をする。

OPEN CAFEなどもあり、結構町並み。

大統領ハウスもあり、港には軍艦が。

日本車が多くバイクも多い。 BALIっぺえ雑踏にイスラム教のモスクなどが点在している。
ダーバン?に髭の男性や黒い布をかぶった女性もおおい。

3つに分かれての「隠密行動」は午前中で終了し、水上タクシーでCARINAに帰る。

すでにパッキングは完了し、積み込むだけ。

段々としんみりする中、藤井幸二がケツをたたく。

「いや~!よかったっすねえ!! モルディブ、最高だや~!!」
「10ドルとか20ドルとか、せこいこといっとちゃイカンですねえ~!」

その様子をⅰ-PODで録画するヘビケンに悲劇が起きた。

突然の揺れにすっ飛ぶヘビケン。

大波にゆられた瞬間、船内に浸水! マキさん、ヘビケンはびしょぬれになる上、ヘビケンは2mほどジャンプ。

赤ん坊のような「四つん這いスタイル」で俺の足元にひざまついた。

このとき、彼の記録したGR伝説、モルディブ写真は全て「水没」という悲劇に見舞われた。


ヒトの不幸はみんなで笑う。

コレが私達18名が「自分を失わなかった」理由。


やがてその時は来た。

クルー全員と握手をし肩を叩き合った。

本来、こんな行為は嫌いなのだが、このときは自分から手が出た。

キャプテン、バーテンのガヤン、コックのデブ、トイレットボーイ、ドーニー兄弟・・・

みんな言葉はぜんぜん通じないが・・・・  やばかった!


やがて水上タクシーはCARINAを離れた。

夕日に遠ざかっていくCARINA号、世話になったドーニー、トイレットマイボート・・・


やさしく手を振るクルーに18人で手を振る。

行きに来た様にクルーザーの間を抜け、船はすすむ。


あのトンチキデタロウや赤鬼潤、GR藤井物語の目にもうっすらと浮かぶものが・・・

エノ、ヘビケン、まきさん、マサタケ、テイオウ、秋山、テイイチ、マリゲ、道端、メイ、トシヤ、あごなし、よしか・・・ 



小さくなっていくCARINA号をみて誰かが言った。


「もっとー!ありがとな!! また、次、 たのむわ!!」

すると渡辺氏

「うっそ~!絶対やだわ!! ばかじゃねえの!!?」



俺たちはやがてヒコーキに乗り帰国した。

浜の家で「御疲れ会」を行い、皆さんは久しぶりに家族にあう。

「どうだった?」「さいこー」が繰り返される・・・。

だが、言葉ではどうしても伝えられないものがある。


18名はそれぞれの思いを胸に帰っていった。


1週間に及ぶ男子18名の船上生活で得られたものは大きい。

俺はこの瞬間を忘れない。

みんなは友情と結束を強め帰って行った。



現状  

最高の海と最高の仲間に感謝しつつ今もなお社会復帰が困難な状況だ。

今日は豊橋祭り。

みんなで踊ろう! モルディブメンバーよ、広小路に集え!!



波は繰り返す・・・・  繰り返しては打ち寄せ、歴史をつくる!

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